◆ 屋上緑化とは?
屋上緑化は失われた自然の回復の始まりです。都市の中に緑の環境を形成し、うるおいとやすらぎのある快適なまちづくりに重要な役割を果たしています。また、ヒートアイランド現象の緩和、大気の浄化、雨水の浸透など、都市生活の面において多様な役割を担っています。このため、今ある緑を守り、育て、失われた緑を少しでも多く回復していくことが求められています。
◆ 地球温暖化とヒートアイランド化の抑制
地球温暖化※1とヒートアイランド化※2の進行は都市住民の生活を不快かつ困難に陥れ、その対策が望まれています。ヒートアイランド化は、都市の大部分を占めるビルや道路などが太陽熱を蓄えることが一要因とされており、緑陰による断熱や蒸散作用によって温熱環境を緩和できる都市緑化に期待が寄せられています。
しかし、都市に緑を持ち込むスペースは少なく、蓄熱体であるビルを、緑で直接覆う壁面緑化や屋上緑化に注目が集まっています。その中でも、多くの取り組みが見られる屋上緑化には、温熱環境の緩和など環境調節の他に、景観形成、生態系の創出、そして安らぎや憩いの空間の創出など多様な側面があります。
屋上緑化に最も期待されているのは、屋上を覆う植物と植栽基盤によって太陽の熱放射を遮断し、屋上床面から下の部屋への熱伝導を防ぐ、断熱効果です。さらに、屋上にある植物が作る緑陰が太陽の熱放射を遮り、植物による蒸散と植栽基盤からの水分蒸発が太陽熱を潜熱として利用するため、屋上の熱環境を緩和することができると考えられています。
※1地球温暖化
人間の産業活動によって排出された温室効果ガス(二酸化炭素・メタン等)が主因となり、地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇する現象。異常気象や氷河の融解、生態系、自然環境など様々な部分で影響が出てきている。
※2都市部のヒートアイランド化
アスファルト・コンクリート等の人口被覆の増加、空調、自動車等の人口排熱、緑地の減少等により都市部の気温が郊外に比べ、島状に高くなる現象。

